昨年末のイベントでもご一緒させて頂き、私が様々な意味でリスペクトしている
DENS CRAFT さん 。
キュートでいてちょっとシュールな作品自体は勿論のこと、作品の裏に広がる世界観・・・
色々な意味でとっても大好きな作家さんご夫婦デュオでいらっしゃいます。
奥様の
“ さべあ のま ” さんは、 漫画家さんでもいらっしゃいます。
過去にはNHKでも作品がアニメ放映されていたんですょ。
長年“画”と付き合って来たワタクシですが、
画を描く者の中でも漫画家さんって(一番スゴいんじゃないかな・・・)って、ずっと思っています。
だって、デッサンと云えば最も少ない線でササッと素早く的確に表現出来るし、
何より、人も物も動物も背景も、同じモチーフをコンスタントに何度も描けるし、
画の表現力に加え、ストーリー構築や文章的表現力も素晴らしいし、
文や言葉を含めた画的な配し方やコマ割り、構成やレイアウト力も素晴らしいし・・・
(モノクロであっても確実に色や温度や時間が感じられますものね・・・)
1人で総合プロデュース出来てしまう、本当に素晴らしい芸術家だな・・・って思っているのです。
特に、日本の漫画家さんって、本当に素晴らしすぎるなって 。
そんな日本の漫画界の中でも、さべあさんは、ちょっと変わったスタンスの漫画家さんです。
そんなさべあさんが全編カラーイラストを手掛けられ、14年前に出版された出版物
花物語 が、新たに文庫版として復刻出版されました。
橋本治さんの14編の短編物語に さべあさんの画がふんだんに盛り込まれた、
贅沢なオールカラーの、絵本の様なとっても綺麗な本です。
この本にまつわるさべあさんご自身によるおはなしはコチラから →
『花物語』をめぐるお話
(2編に続いていますので記事ボトムの“『花物語』をめぐるお話:その2”に続いてくださいネ)
さべあさんご自身も、
“ 本の見開きの空間を意識して、絵は、空気感と質感を伝えることを大事にして描いた ”
と。 そして、
“ 読者の人が感じることで補完されてその人の中で完結するような作り方をしてる ”
“ 読むというより、感じる本 ”
とおっしゃっておられたのですが、
本当に、温度や香りや音・・・文や画のその向こうに広がる空間が、
読み手自身の過去や現在とブレンドされ特別な世界観を持つ、素敵な一冊でした。
文を書かれた橋本さんも、“ 文章で「肌触り」を伝えたい ”とおっしゃっておられたご様子です。
一編毎にガラリと変化する空気感のコントラストも魅力です。
読み進める自身を取り巻く空間の色ごと 変わりますょ 。
(日常って特別なんだな・・・)と思える、静かながらにスペシャルな一冊です。
秋の夜長のベッドサイドに是非 !
さべあのまさんのオフィシャルページはコチラから →
SABEAR HOUSE
(作品とはまた違ったオチャメな一面、楽しいブログも必見ですよ〜(笑!))
p.s.
直筆サイン入り!イェーーイ☆