Mr.Riv
実に二ヶ月ぶりの作品紹介。
この春からの新規オーダー制作は、3体のダックスちゃんからのスタートです。
チョコダップルと云う複雑なコートカラーに、
グリーンとシルバーとブラウンが混ざり合った様な深い泉の様に神秘的な輝きをたたえた瞳。
そっくりだけど、かもし出す雰囲気が微妙に異なるこの子達は・・・親子ファミリー・・・?
いえいえ、どれもリヴ君と云う一頭のワンちゃん。
パピーの頃からシニアまで、成長の過程を追って時代の異なる3体のリヴ君なのです。
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まずはパピーのリヴ君。
あどけない表情にクリクリお目目、まぁるいマズル、大きなお耳・・・
コートも未だ未だロングコートになりきらず、ダップル模様もクッキリはっきりです。
まんまるオシリにプクプクおなか、ヒョロンとねずみさんみたいなシッポも可愛い ^^
ほどなく立派な青年となったリヴ君。
しっかり真っ直ぐ前をみつめる瞳、お耳と胸のたっぷりふんわり飾り毛にも気品が溢れ・・・
コートもフサフサとっても立派、ダップル模様は全体に絶妙に混ざり合って霜降りの様な風合いに。
骨格や四肢もすっかりガッシリとたくましくなりました。
そして柔らかな愛溢れるシニアとなられたリヴ君。
風格すら感じられるたたずまいに深い瞳・・・
静かにほっと落ち着く暖かさが背中にもあふれます。
まさに、穏やかに晴れた小春日和の陽だまりの様ですネ。。。
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『 本日大切な愛犬が急逝いたしました。
面影をフェルトドックにしていただけるということで、是非お願いしたいと思い・・・
なんとかお願いできないでしょうか・・・ 』
ある日届けられたメッセージ。
差出し地は、宮城県の某市。
そう。
3月の震災で大変大きく深い傷を負われた地域です。
元気一杯だったリヴ君が突然にてんかん発作を起こされたのは震災の10日前。
お薬の力で何とか頑張って行けるでしょうと投薬をはじめた矢先の想像を絶する地震と津波。
その後も日々何度も続く余震の中避難を繰り返し緊張を強いらる日々。。。
自身も相当なストレスが在ったであろうのに元気で食いしん坊な本来のリヴ君に近づくべく回復し、
常にご家族の中心で癒しと笑顔を届け、ご家族の大切な心の支えとなられていたリヴ君。
震災からひと月程経ち、傷付いた街にも例年と変わらず綺麗な桜の花が咲き。
桜を愛でにご家族と共に本当に久しぶりのお散歩をされた数日後、
ご家族全員に見守られながらお空へと旅立たれたのだそうです。
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この震災から、とてもコトバでは表現しきれない想いが混沌としています。
人や動物や植物などのカキネなどない、繋がりというもの。
命というもの。
利害とかシガラミとか理屈とか、一切を取り払って、ただただベーシックに大切なもの。
生きるというコト。
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リヴ君ご家族の皆様。
東京の私からは想像も出来ない程に大変な状況下でおられたであろう中、
それでも私の作品を想い、お便りくださいましたこと。
あのメッセージを頂戴した時の事を思い出すと何とも云えない想いが込み上げ溢れ、
今でも苦しく胸が詰まります。
何度もやり取りをさせて頂いたメッセージの中、
それでも日に日に力強く前へと進まれて行かれる風が感じられ、私の方が励まされてしまう程でした。
何と云うのでしょう・・・ 本当に、どうしたら、この想いを伝える事が出来るのでしょう・・・
ご家族が一番つらいときにご家族の太陽としてやってきてくれたと云うリヴ君。
今、お空の輝くお星様となられたリヴ君は、
きっと今度は、どんなに暗い道も明るく導く、力強い道しるべとなってくださることでしょう。
まだまだ厳しい道は続くのかも知れませんが、どうぞ信じて、どうぞ笑顔で・・・
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mecall では、リヴ君の可愛いショットを より沢山ご覧頂けます。
こちらから是非遊びにいらしてくださいませ。→ フエルトリヴ君に会いに行く!
by mecall
| 2011-06-17 18:19
| felt dog